中国企業の買収はいけないことか

 あの経営再建中のアパレルメーカー「レナウン」が中国企業と資本・業務提携を結ぶという。結婚相手は中国のアパレルメーカー「山東如 意科技集団」だ。報道では、「いよいよ中国資本の日本企業買収が本格化してきた」という。

 日本企業が中国企業を買収したならば「当然のこと」も、中国企業が日本企業を買収することは「あってはいけないこと」らしい。私はこの違和につい て、何度も述べてきた。中国資本が入ることがなぜいけないのか。むしろ、レナウンは経営再建中だったはずで、そこに日本企業(日本資本)のどれほどが手を 差し伸べたのだろう。むしろ、ブランドを持続させてくれる「ありがたい存在」ではないか。

 アメリカのCEOのなかには、自社を買収させて、その後に合併した企業のCEOに上り詰めた例もある。当たり前だろう。優秀な人であれば、そのよ うな道が拓けているのも当然だ。むしろ、日本企業の経営者であっても、ほんとうに効率的な経営をしているのであれば、合併も怖くないはずであり、むしろ中 国の巨大資本を「使うことができる機会」ですらあるはずだ。

 社員にとっても同様だ。これまでもし非効率的な資本運営が行われていたとすると、効率的な資本の算入はむしろ歓迎するべきことだろう。それはいつ か給料にも反映される。資本の色が日本なのか、外国なのかはさほど問題ではない。

 もちろん、この日本で「外国資本歓迎」とはなかなかいえたセリフではない。グローバル化とは日系企業が海外で活躍することのみを示しており、海外 企業が日本で活躍することなど想像されていないからだ。

 中国企業あるいは中国資本の日本流入で試されているのは、もしかすると日本人の想像力ではないか。

坂口孝則(http://www.co-buy.co.jp/

このブログ記事について

このページは、co-buyが2010年6月 1日 09:09に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「事務社員にもトヨタ方式は有効か  ―― 第一生命の新たな試み」です。

次のブログ記事は「中国人給料の深い問題  ―― 長引くホンダ部品工場スト」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。