眠れない部品調達

 あるとき、自分が勤めていた工場に入った。人だかりができている。

 「わ、問題が起きたのか」

 そう思った。そして、その次に必ず、こう思った。

 「自分が担当している製品の納入が遅れてしまったのか。それでラインが止まっているのか」

 このような恐れを常にいだいていた。人だかりの理由は、まったく違うことが原因だとわかった。部材遅れ等は生じていなかった。そこで私は一つほっとため息をつく。

 直接材の担当バイヤーはいつも、このような恐怖や不安と戦っている。間接材が安穏としているというわけではない。ただ、このような感情は、直接材のバイヤー特有のものだろう。

 おそらく、全国で現在このような悩みにさいなまれているバイヤーは5万人ほどいるだろう。昨今の部材調達の難しさからか、モチベーションが低下しているバイヤーも多いと聞く。

 購買実行のほうがはるかにストレスは高いにもかかわらず、花形は契約業務だ。目立たず、しかも苦労が多い。

 しかし、と私は思う。明けない夜はない。この部材逼迫もすぐに一段落する。目の前の仕事は大変だろうけれど、きっとなんとかなる。ラインが止まっても、それは一人だけの責任ではない。そう考えると、少しは気がラクになるのではないだろうか。

眠れない部材調達に、安眠の日を。

坂口孝則(http://www.co-buy.co.jp/

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このページは、co-buyが2010年8月11日 14:37に書いたブログ記事です。

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